機械設計は難しいと思っている人も多いですが慣れてしまえば自分が楽をできる仕事です。
しかし楽な設計ばかりをしていると将来苦労するのは自分です。
仕事はあるけど給料が上がらない(役職に就けない)状態になるでしょう。
そうならたいめの勉強方法、行動について解説します。
機械設計は流用設計がメイン
機械設計は一般的に見ると難しい仕事に見られます。
数学や物理の知識が必要で図面を描くためには空間認識能力も必要なんだろうと思われがちです。
しかし実際に機械設計の仕事をしている人は分かると思いますがそれほど難しい知識や技術は必要ありません。
2022年の日本であれば知らない知識はネットで検索すれば問題ないです。
機械設計者にとってありがたいミスミさんをはじめとする部品・機器メーカのホームページには技術的な資料が豊富です。
機械設計の具体例も掲載されています。
そして何より新たな機械技術というのはほぼありません。
過去の社内実績や世の中に存在する一般例を使用する流用設計が機械設計者の仕事の大部分を占めます。
そのため0から考える事が少なく、慣れてくると楽に機械設計の仕事を進める事ができます。
考えずに仕事をしている設計者
今までの社内実績を使い回す流用設計ばかりをしていると機械設計者は責任を取らなくなってきます。
過去の図面を使い回しているだけなのだから、失敗しても自分には責任がないと思い込んでしまうのです。
上司を含めて社内の雰囲気も”流用設計で失敗しても仕方ないよね”と謎の雰囲気に包まれる事が多いです。
このような雰囲気なので流用設計で失敗した設計者は反省する事なく業務を続けていきます。
考えない設計者の将来
自分の頭で考えず、失敗しても責任を取らない、反省しない機械設計者は実は社内や市場から低評価を受けています。
自分ではそつなく仕事をしているつもりでも周りから見るとできない人と思われ転職活動でも書類選考は通っても面接で落とされてしまう事になります。
楽する事ばかりを考えている機械設計者の将来について考えていきたいと思います。
社内の信頼を得られなくなる
経験年数を重ね後輩が多くなってくると、それだけで仕事ができる人と思われがちです。
新入社員は「この人は年齢も40を超えてるし沢山の事を知っているんだ」と思って最初は接します。
しかし仕事の事を詳しく聞いても適当にはぐらかせたり、的外れな事ばかりを教えられると後輩は「この人何も知らないのでは?」と疑い始めます。
すると後輩からの信用がなくなり、社内で「仕事ができない人の烙印」を押されます。
役職に就くことができない
機械設計職も一般の会社と同様に年次(年齢)が上がれば役職に就く人がでてきます。
しかしこれまで物事を深く考えず、設計のミスも取り返してこなかった人が役職につける可能性は相当低いです。
なぜなら役職、特に管理職になったら課や部の売上と利益についての責任を会社から求められるからです。
機械設計をやっているだけでは役職に就く事はできません。
設計よりも予算管理やマネジメントが主な仕事である課長や部長になるためには若い時から売上と利益の意識(コスト意識)を持っておかないと一生、平社員で過ごす事になります。
仕事はあるが給料が上がらない
機械設計はこれから20年、30年後も無くならない仕事だと考えています。
なぜなら機械設計、特に産業機械はお客様のオーダーメイド要素が大きく、要望全てをまとめ機械に集約させるのはAIでは難しいからです。
そのため機械設計者の将来は暗くはないと思います。
ただし仕事がなくならないからと言って給料が上がるとは限りません。
日々の業務で何も考えず会社から言われただけの仕事をしていれば一向に給料アップはあり得ません。
高度成長時代の日本ならまだしも人口が減り続けGDPの伸びも他の先進国に比べて緩い日本では自分が何もせず給料が自動的に上がっていく幸運に恵まれる設計者は少ないでしょう。
将来幸せな設計者を送るために
自分の今の市場価値を知る
今の仕事で楽な設計ばかりしている人はまず自分の市場価値を確認しましょう。
市場価値を確認する方法は簡単で転職エージェントに機械設計の求人を紹介してもらえるかどうかを確認してみましょう。
あまり知られてはいませんが転職エージェントも登録者全員に面談・求人の紹介をしているわけではありません。
彼らも仕事なので転職できそうな方、言い換えれば市場価値のある方のみを相手にします。
ですので自分の職務経歴書を提出した後やエージェントとの面談後に求人を全く紹介されないのであればあなたの機械設計者としての市場価値は低いと言われてると思っていいでしょう。
自分の市場価値を知ることは怖い事です、場合によっては深く落ち込みます。
しかし現状を知らなければ次に何をどう進めていけばわかりませんので絶対にやる必要があります。
どんな転職エージェントと話をすればいいのか分からない人は20代、30代前半の方であれはマイナビエージェントやリクルートエージェントに登録するのがいいです。
どちらも若手の方に人気があり求人を多数持っているので自分に仕事があるのかないのかのジャッジがわかりやすいです。
30代以上の方であればやJAC Recruitmenを利用するのがいいです。
こちらは経験を積んだ機械設計者にオススメです。
機械設計者のレベルを上げる
将来も幸せに機械設計者として働くのであれば日々の勉強は大切です。
仕事でやっている中での疑問や課題を本を使って勉強するというのが王道な機械設計の勉強方法です。
機械設計の資格試験もオススメです。
機械設計技術者試験や技術士が資格としては有名で取得すれば設計者のスキルがある事の証明になります。
機械設計技術者試験であれば2級、技術士であれば技術士一次試験にまずは挑戦してみるのがいいです。
技術士一次試験は4力学について、機械設計技術者試験は4力学にプラスして製図や工作法も学ぶことができます。
副業を始める
副業は自分のビジネススキルを上げるのにとても有効な手段です。
副業にもいくつか種類がありますがコンビニやスーパーでのアルバイトのような時間の切り売りではなく、ブログや自分のスキルを売る副業がオススメです。
ブログや設計スキルを売る仕事は仕事を自分で取ってくる(集客)から始めないといけません。
このようなスキルは普段やっている機械設計の仕事では必要とされないため、ほとんどの設計者ができません。
逆に言えば集客やマーケティングなどのビジネスをやる上で大切なスキルを身につければ会社内でも活躍することができます。
- 集客
- 市場調査
- コンテンツ作成
- 売上の管理
副業では上記のようなビジネスの全てを一人でやる必要があるのでビジネススキルは必然的に学べます。
こんな知識ホントに必要なの?会社で役に立つの?と思った方もいると思います。
こういったビジネス知識は会社で間違いなく役に立ちます。
特に中堅社員、そして管理職に上がる間際になると設計力はなくグループの売上と利益管理が大切になるのでビジネススキルが必須になるのです。
何から始めたらいいか分からない人はまずどんな副業があるのかを調べてみましょう。
ココナラなどでどのような副業があるのかを知るのが大切です。
物販、ブログアフィリエイト等様々あるので自分に合ったものを始めたらいいと思います。
もしブログを始めたいという方は相談に乗ることができますので問い合わせフォームからご連絡下さい。