できる機械設計者ってどんな人?現役設計者が考える機械設計に向いている人

仕事ができる機械設計者の特徴について現役で機械設計の仕事をしている筆者が洗い出しました。

実は優秀な機械設計者って設計ができるのはもちろんなのですが今回紹介する5つの内容について突出している人物でもあります。

機械設計で伸び悩んでいたりこれから機械設計者になろうと考えている人は参考にして下さい。

目次

できる機械設計者の特徴

ドラフター

ここではできる機械設計者の特徴を5つ紹介します。
全部できる人は皆無で皆さんそれぞれタイプがあるので自分が真似できそうなタイプを目指していけば良いです。

とにかく機械が好きな人

機械が好きな人は機械設計者として優秀です。

元々機械が好きなので機械の事であればどんな難しい技術や製品でも勉強する事が苦になりません。

顔は険しく難しい表情を浮かべている事が多いですが心の中では毎日が充実した気持ちで仕事をしています。

昼休みや土日も仕事をしている事もあり、ホントに好きなんだと伝わってきます。

ミスミのカタログを常に読んでいるような機械オタクな面があります。

電気、ソフトの知識もある

電気回路やPLC、タッチパネルの知識がある人は会社の中で一目置かれる存在です。

多くの機械設計者はPLCのラダー図が読めませんし読もうともしません。

それは電気設計者の仕事と考えているからです。

しかし一部の機械設計者は電気図面を読むことができ、PLCのラダープログラムを自分で作成することもできます。

1人で機械設計も電気設計もできてしまます。

そうすると同僚から一目置かれる存在になり、たくさん相談され、山程仕事が入ってきます。

そのため常に忙しそうにしているのも特徴です。

世の中の技術や動向について詳しい人


40代以上の機械設計者で世の中の技術や動向について詳しいと会社の中で頼られる存在になります。

たくさんのアイディアを持っており、若手の相談役になる事も多いです。

こういった方は学校を卒業して同じ会社でずっと働いている場合は少なく、何回か転職をして様々な技術に触れられてきている事が多いです。

また転職を経験されているので世の中でどんな技術が必要とされているかに敏感です。

お金勘定が得意

役職がついている方達に多く見られるのがお金の計算が得意なタイプです。

物事の判断をする時に常に会社にとってどれくらいの利益や被害があるのかを計算し企業人として適切な判断をしてくれます。

元々お金の勘定が得意というよりは機械設計者としてキャリアを積み、役職についてそこからお金の事を意識している事が多いです。

新入社員や20代の人から見るとお金の事ばかりを考えているようで技術者として格が下に見られがちです。

しかし役員から見ると非常に優秀だと判断され出世している方ばかりです。

人をまとめるのが得意

どんな会社でも必要な人材ですがリーダー気質で人をまとめる事ができる人は機械設計者としても有能とみなされます。

なぜなら機械設計の仕事を設計者1人で完結する事はなく、チームで動いているからです。

同じグループの機械設計者と一緒に設計をしたり電気設計者と協力する事は日常茶飯事です。

さらに外部の協力会社とのやり取り、お客様とのやり取りも機械設計者の仕事です。

リーダー気質がない人がチームリーダーになるとお客様への納期が遅れたり、重大なミスが起こる事があります。

逆に言えば優秀な機械設計者は関係者全員をまとめ上げ、お客様が満足する機械を作り上げる事ができます。

機械設計に向いている人

ドラフター

機械設計に向いている人は次の5つの項目のどれかに当てはまれば向いています。

設計者と言っても実は様々なタイプがおり、自分は○○ができないから機械設計者には向いていないとは思わないで欲しいです。

機械が好き


機械が好きであれば機械設計者としての素養は十分にあります。

実は機械設計者だからといって「機械が好き」な人ばかりではない事を私は機械設計の職場で働いて初めて知りました。

  • たまたま大学の工学部機械学科を卒業したから機械設計者になった
  • 特に好きでもないが自分にとって一番稼げる仕事だから続けている

こういった考えの人達も少なくありません。

機械がそんなに好きでない人でも機械設計の仕事を続けることはできますが興味が薄い分、積極的に仕事を頑張ろうという姿勢が見えず上司からの評価が低いです。

逆に機械が好きで機械についてであれば本やネットでトコトン調べるのも苦にならないという方は上司や先輩からの評価も得やすく楽しく仕事を続けることができます。

コミュニケーション能力が高い

コミュニケーション能力がある人は機械設計者にピッタリです。

機械設計者とコミュニケーション能力は一見無縁のように見えるかもしれませんが機械設計者を経験した人であればこの重要性を理解しているはずです。

特にメーカーで設計者をするのであればコミュニケーション能力は必須です。

なぜならば機械設計者の大事な仕事の1つに社内や社外との調整作業があるからです。

他の機械設計者、電気設計者、組立現場、営業、サービス部門、これ以外にも様々な意見や内情を汲み取り仕事を進める必要があります。

またお客様との技術的な交渉や調整も機械設計者がやる事が多く、設計力と並んで大事なスキルになります。

真面目にコツコツと頑張るのが得意


学生時代から物事を真面目にコツコツとやられてきた方は機械設計者の才能があります。

それはなぜかというと機械設計者として1人前になるには数カ月一生懸命に勉強した、仕事をしただけでは絶対に到達できないからです。

数年間一生懸命に考えながら学習、仕事を継続することで一人前になれます。

1人前になったと言っても給料は金融系やIT業界に比べると大きな金額をもらえるわけではないのでそんな状況でも辞めないで続けらえる人が機械設計者に向いていると言えます。

ただし給料は多くないとお伝えましたが日本の平均年収よりは少し高い程度の金額があり、年をとっても続けることができる仕事なので安定性や生涯年収で考えるとよい仕事とも言えます。

「現役の機械設計者の実際の月収と年収公開」

デスクワークが苦にならない

一日中椅子に座りパソコン作業が苦にならない人は機械設計者に向いています。

基本的にはデスクワーク主体の仕事のため、椅子に座ってパソコン画面を見ながらCAD、エクセルでの計算これらの事を一日8時間以上やっても大きなストレスと感じない方は機械設計の仕事はピッタリです。

特にメーカーでなく設計事務所で機械設計のみをずっとやり続けるような職種の場合は特にデスクワーク作業をやり続けられる人がストレスなく仕事をすることができます。

逆にデスクワークがそこまで得意ではない方はメーカーの設計職になればパソコン作業だけではなく、会議や現場での作業も適宜入るため、設計事務所よりも向いていると言えます。

論理を組み立てるのが好きな人

自分がまさに理系的な頭脳であり、論理的に物事を組み立てることができる人は機械設計者向きです。

機械設計者は何においても”理由付け”が大事な仕事です。

形状1つ、寸法1つ決めるにしてもなぜその選択をしたかを設計書に反映させ、上司やお客様に説明しないといけません。

ここで論理的な考え方ができないと仕事がうまく回らなくなり、評価を下げてしまいます。

絶対的な正解を持っていなくてもよいので常に自分の頭で論理的に物事を考える癖をつけておくと機械設計者として働く時に有利になります。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

目次
閉じる