【機械設計を続けるな】現役設計者から見る向いていない人の特徴

機械設計に自分は向いていないかもと思った方いませんか?

私は機械設計職を5年間続けていますが何度か自分には向いていないかもと感じたことがあります。

また同僚を見ていても「この人は機械設計職は難しんじゃないだろうかぁ」と感じ、実際に辞めていく人も見てきました。

この記事では機械設計が向いていない人の特徴と考え方を解説します。

機械設計が向いていない人は以下のような特徴があります。

  • ものづくりに興味がもてない
  • コミュニケーション能力が低すぎる
  • デスクワークができない
  • 論理を構築するのが苦手
  • 高収入を期待する

もし自分に当てはまる項目があれば自分の人生を無駄に過ごす可能性があります。

無理をせず自分ができる事、好きな事を仕事にして人生を楽しく過ごしましょう。

目次

ものづくりに興味がもてない

ものづくりに興味が持てない方が機械設計職を続けていくのは厳しいです。

何でもいいのですがこれまでの人生経験でものづくりを一度でも楽しんだ事がある人とない人では機械設計の仕事力に差がでます。

ものづくりが好きな人は誰に言われるまでもなく自分の分からない事やこれから必要になる事を勉強します。

放っておいても勉強します。

逆にものづくりに興味がない人は上司や先輩に言われても勉強せず、自分で考えることもしません。

このような状態では会社内での評価も下がり仕事へのモチベーションも上がらないでしょう。

また本人も興味が持てないので”お金を稼ぐために仕方なくしてる”仕事になります。

こういった方は機械設計の仕事は辞めたほうがいいです。

ただ勘違いして欲しくないのは「ものづくり=汚れ仕事」ではないという事です。

ものづくりは油まみれになり、機械をいじることではありません。

  • 物理現象の理解
  • 世の中の原理・原則を知る
  • 仕組み、制度を作る(ものをつくる)

これらがものづくりの本質です。

「世の中の原理・原則を知りたい、そして知ったことを使い誰かを幸せにしたい!」

こんな思考をもっている人は機械設計者に向いています。

できる機械設計者ってどんな人?現役設計者が考える機械設計に向いている人

コミュニケーション能力が低すぎる

これは意外と思われる方もいますがコミュニケーション能力は機械設計にとって大事な能力です。

コミュニケーションが取れない人が機械設計をやっていくのは厳しいです。

なぜなら設計は人との交渉・調整の連続だからです。

「えっ、機械設計って机に座ってCADで図面を描くのが仕事じゃないの?」と思う人もいます。

たしかに図面を描くのも仕事ですがそれと同じかそれ以上に人とコミュニケーションをとり、交渉するのも仕事です。

交渉内容は例えばお客様様や外注会社さんとの仕様打合せ、社内では電気設計者との機械動作やタッチパネル表示の打ち合わせがあります。

こういった場面で人と話ができず情報伝達が不十分になれば納期が守れず機械の仕様も満たさずで仕事が立ち行かなくなります。

そのため会社によっては設計力よりもコミュニケーション能力を重視します。

性格的に内気であったり、人と話すのが苦手でも構いません。

私は機械メーカーの設計者ですが周りの人でもほとんど喋らない方やこの人お喋りが苦手なんだろうなと思う人はいます。

ただし皆さん自分なりに意見や考え方を伝えようと工夫されています。

コミュニケーション能力が少し低いくらいでは問題ありません。

コミュニケーションする気が全くなく、誰とも喋りたくないと考えている方は機械設計者は向いていないです。

デスクワークができない

デスクワークが全くできない方は機械設計に向いていません。

座っているだけでうずうずしてしまい、1時間以上パソコンに触っている事ができない方はこの仕事は向いていないです。

会社によってはほぼ椅子に座ってパソコン作業の設計職もあります。

特にメーカーではなく設計を専門にしている設計会社であれば打合わせ等も少なくひたすら図面を描いている事が多いです。

もし椅子に座っているのがそこまで得意でない方はメーカの設計職かサービスエンジニア職をオススメします。

メーカーの設計者は自席で設計するのも仕事ですが現場の状況を確認したり、会議に出席したりと1日の中で様々な場所に移動しながら仕事をします。

色んな場所で色んな人と関わるので気分をリフレッシュさせながら仕事ができます。

サービスエンジニア職はお客様の会社や工場をまわって機械の据付やアフターサービスをするのが仕事です。

毎日違う現場に行きながら、様々なお客様と仕事をするので毎日が新鮮な気分で仕事をできます。

ほぼデスクワークがないので機械が好きだけど椅子に座って作業するのは嫌だと思っている人に向いている仕事です。

サービスエンジニア職の仕事内容や働き方についてはこちらの記事で解説しています。

機械メーカーでのサービスエンジニア業務の面白さ|経験者のリアル体験談|

論理を構築するのが苦手

論理構築が全くできない方は機械設計には向いていません。

機械設計は理由付けが求められる仕事です。

  • なぜこの形にしたのか?
  • なぜこの大きさにしたのか?

常に”なぜ”が問われます。

問われている事に対する明確な答えを誰も持っていない(世の中にもない)状況でも自分で理論を構築し、誰もが納得する答えに強引でも持っていかないといけません。

これができないと仕事が止まってしまいます。

お客様や上司に「なぜこうしたんだ?」と聞かれた時に理由を言えないと彼らは不安になり「もう一度考えろ!」となるからです。

なぜ不安になるかというと機械設計は失敗した時の手戻りが難しいからです。

プログラミングを含めてソフト設計はソフトの中身を変更するのは難しくありません。

人の手間のみ必要です。

それに比べて実体のある機械設計の場合は設計、製作、組立が必要になり、設計費用だけでなくものの購入費用も追加で必要になります。

そのため機械設計者にはミスが許されず、上司やお客様は過剰なまでに確認をするのです。

彼らに対する明確な答えを機械設計者は持っておかなければいけません。

もし論理的に考えるのが苦手な人は長く機械設計者としてやっていく事が難しいでしょう。

高年収を期待する方

高収入を望む方も機械設計者には向いていません。

20代で年収600万円や30代で800万円といった高収入はどんなにできる設計者でも難しいです。

独立して、フリーランスの機械設計者になる方やコンサルタントとして成功された方は年収1000万円も可能です。

しかし一般的なサラリーマン設計者の場合、高給取りになるのは難しいです。

高収入を望む場合プログラマーやコンサルタントになるべきでしょう。

現役の機械設計者の実際の月収と年収公開|大卒メーカー勤務4年目の給料|

機械設計が向いていないと感じたら

一生続けられる仕事を考えてみる

自分が機械設計の仕事に向いていないと感じたら、今すぐ一生続けられる仕事は何かを真剣に考えるのが良いです。

自分の好きな事、得意な事が何かを書き出しそれができる仕事を真剣に探しましょう。

自分には好きなものも、得意なものもないよと思っている人もいるでしょう。

そういった方は図書館や本屋さんに行くのをオススメします。

本屋さんをぐるぐると周り、自分に興味があるそうなものを手に取ってみる、自然に手に取るようになった本が自分が好きな事である事が多いです。

また本屋さんには自己啓発コーナーがあり、ここでは自分が仕事をしていく上でのヒントになる本が山ほどあります。

その一つであるストレングス・ファインダーをやってみるのもいいでしょう。

ウェブテストで自分の強みの「見える化」をしてくれるので次にどんな道に進めばいいのかのヒントになります。

今の時代会社を変える事は一般的ですが職業(職種)を変えるのはキャリアとしてマイナスに見られます。

職業を変えるというのは未経験からスタートする事になるので収入も大きく下がります。

こういった事を避けるために自分が一生続けられる仕事は何かを良く考えてみましょう。

今すぐ転職エージェントへ相談

自分ができそうな仕事、続きそうな仕事をなんとなくでも思い描けたら転職エージェントに相談してみましょう。

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上記で説明したように転職エージェントは無料で使えるとても便利なサービスです。

ただし人によっては転職エージェントをオススメできない方もいます。

エージェントは人材を転職させて転職先の会社からお金をもらうシステムです。

そのため求職者が転職できるところに無理矢理転職させようとするエージェントもいます。

自分で断る事ができればいいですが断る事が難しいと思う人は転職エージェントではなく転職サイトを使いましょう。

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誰にもプレッシャーを掛けられないので自分の気持ちを大切にしながら好きな仕事を目指す事ができます。

求人を探すのも、応募するのも、面接日の調整も自分でやる必要がありますが自分の納得のできる転職活動がしやすいです。

もし転職エージェントを利用するのはちょっとなぁと思っている方は転職サイトを利用してみて下さい。

日本の転職サイトはリクナビNEXTdodaが有名です。

どちらも無料で使えるので登録だけしてどんな求人があるのか探してみるだけでもいいでしょう。

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