技術系の会社員なのに職場でテスト業務ばかりをやっていてはつまらないですよね。
単純作業は誰にとってもつらいものです。
私は機械メーカーに勤めていますが新入社員の頃は様々なワークの搬送テストが主な仕事でした。
ワークの条件、機械の条件を変えて結果がどのように作用するかをひたすら調べていました。
その時の経験を元にこの記事ではつまらない仕事をどのように楽しい仕事に変えるかを解説しています。
結論としては
- 作業の簡易化
- プログラミンを使ったデータまとめ作業の自動化
- 他人への仕事依頼
があります。
どれも簡単ではありませんが実践すると単調でつまらなかった仕事が充実感のある仕事に変化させる事ができます。
現在、仕事に嫌気がさしている人が少しでも状況が改善するヒントになります。
テスト業務はつまらない仕事
テスト業務はつまらない仕事です。
上司や先輩の手伝いで実験データ取りやデータの整理を1日中、1週間、1カ月と単調なテストばかりをやっていたら誰しも嫌になります。
テスト業務は新入社員や転職してきたばかりの人または若手がやることが多いのですが、「自分はこんな仕事をすためにこの会社に入ったのではない!」と嫌になったり、くさってしまう人もいます。
技術者の多くは上司や先輩から頼まれたテスト業務を嫌々やっていると考えましょう。
作業を面白く変える行動
テスト業務はつまらない仕事ですが文句ばかり言っていても改善はされません。
自分の工夫次第でつまらない仕事を少しでも楽しめる、または興味を持てる仕事に変化させるのも会社員として楽しく働くコツです。
誰よりも早くテストを終える
まず会社の誰よりもテスト業務を速くこなせる人になりましょう。
人間が作業をつまらないと感じる瞬間は何も考えずに単調な作業を繰り返している時です。
脳を全く使わずにできるので体への負荷はありませんがその分やりがいもありません。
ここに「1秒でも早くテスト終える」と考え行動することにより脳が働き始め、もし想定通り早く終えることができたら充実感もあります。
テスト業務を速く終わらせるためには作業を簡易化させるのが良いでしょう。
会社の業務の中には誰が何のために作ったのか分からないルールやしきたりがあり、実験現場にも様々なルールがあります。
新入社員は先輩に教えてもらった通りルールを守りますが実はそのルールや手順を守る必要がなかったり、より良いやり方があることが多いです。
まずは作業をなるべくシンプルな形に置き換え、簡易の形でも目的の結果を果たせるかを確認し問題がなければそのやり方を標準化してしまいましょう。
データまとめ作業の自動化
テスト業務にはデータをエクセルにまとめ、グラフ化する作業もあります。
作業者がエクセルにデータを手入力で打ち込み、グラフを1個1個作成している現場も少なくありません。
データの打ち込みやまとめる作業も単純作業でつまらないと思う人が多いです。
このような作業をエクセルのVBAやPythonを使って自動化できるようになると自分の作業が楽になり、かつプログラミングの勉強にもなるので仕事が面白くなります。
VBAやPythonを知らない方のために簡単に説明します。
2つともプログラミング言語の一種でVBAはエクセルに特化したプログラミング言語、Pythonは汎用性のあるプログラミング言語です。
どちらも難易度は高くなく、誰でも簡単にプログラミングすることが可能です。
VBAやPythonを使えば今まであなたがやっていた面倒な作業を自動化させ、時間短縮に繋げることができます。
例えば
- グラフの自動作成
- エクセルの別シートへのコピー
- 複数のフォルダの作成
こういった作業は自動化でき作業の負担を減らせます。
しかしそれ以上の価値として自動化させるためのプログラミングを考える作業は知的好奇心を満たし、時間を忘れる程没頭できます。
簡単すぎてつまらない作業と思うことはないです。
まだプログラミングをやった事がない方でも簡単にプログラムを作成する事ができるので挑戦してみましょう。
テスト結果から自分の考えを導く
テスト業務がつまらないのはそれが単純作業だからです。
しかしここに業務としての一連の流れを考え始めると仕事が楽しくなります。
- なぜこのテストをしないといけないのか?
- テスト結果からどんな事を決定したいのか?
この2つを意識するだけで仕事のつながりが見えて楽しくなります。
上司や先輩に上記の2つについて聞いてみて自分なりに何が大切でどんな事が求められているのかを考えてみましょう。
そうすると次回テスト時の必要データ因子の決定とデータのまとめ方を考えるようになります。
テストを計画する時には実験計画法を取り入れてみるのも面白いです。
実験計画法とは「取り上げる対象の結果にどの要因が影響を与えているのか」「その要因をどのような値に設定すれば結果がどれくらい良くなるのか」などを解析する統計手法です。
闇雲にテストをするのではなく、どの要因(データ)が結果に影響を与えるかを統計的に整理する事により実験の有効性を上げる事ができます。
また実験計画法を使えば今まで想定される全てのパターンについて検証していた作業も省略する事も可能になります。
実験計画法について詳しく知りたい方は以下のホームページか本で勉強してみましょう。
自分以外でもできるような環境を作る
どんな工夫をしても面白くない作業は誰かに任せてしまうのも手段の一つです。
自分には向いていない作業でも誰かにとっては向いている作業という場合もあるのでお願いできるのであれば積極的にお願いします。
ただしお願いする場合は作業の丸投げではいけません。
「これやっといて!」の一言だけでは仕事をお願いされた方も困惑します。
最低限、何をいつまでにどんな目的でするのかを伝えましょう。
テストをやってくれたらその結果も一緒に解析し次の試験の課題も設定します。
この流れを2回、3回と経験し作業に慣れてもらったら後は丸投げでも大丈夫です。
もしパートの方や派遣で来てくれている方に教える場合はテストの取扱説明書を作っておくと毎回の丁寧な説明が不要になり便利です。
仕事を全て自分で抱え込む必要はないのでどんどん他の方にお願いし自分の得意な事、好きな事のみできる環境を作る努力をしましょう。
職場に問題がある場合
実は自分だけではどうしようもできない場合もあります。
その時は次に紹介する上司か、人事部、転職エージェント、キャリアコーチングに相談し環境を変えます。
上司に相談
新入社員や転職して入った会社で聞いていた事と違う業務ばかりやらされている場合はまず上司に相談をします。
自分1人だけで考え、悩んでいても解決はしないので直属の上司に今の自分の悩みについて話してましょう。
「聞いていた業務と違うのですが何か意図はあるのでしょうか?」
のように少し柔らかく質問のような形で相談すると上司も本音で話してくれます。
決して自分の今の不満を一方的にぶつける事だけは避けます。
上司も人間ですので自分に対して強気で来る相手だと意地になって反論し、話し合いにならない事があるからです。
あなたがつまらないと思っているテスト業務に仕事上重要な意味や大事な流れもあるかもしれません。
1人でつまらないなぁとふてくされずにまずは相談しましょう。
人事部に相談
仕事がつまらないと思ったら上司に相談する事が1番大切です。
しかし上司と馬が合わなかったり、そもそも自分の話を聞いてくれない場合は人事部に相談します。
人事部の人達は自社社員の働きやすさを向上させるのが仕事なので何かしらの行動を起こしてくれます。
- 自分の上司に面談をする
- 上司の上司に業務内容を確認する
こういった働きかけから職務内容が改善させるケースもあります。
転職エージェントに相談
上司や人事部の人に相談しても改善が見込めない場合は転職エージェントに相談します。
転職エージェントは転職希望者に求人の紹介や転職活動のサポートをしてくれる会社です。
それも全て無料で利用できるので多くの会社員が利用しています。
転職エージェントのサービスの1つとしてキャリアアドバイスがあります。
現在の会社での不満や将来の不安を聞いてくれ、それに対して彼らが持っている情報と経験を駆使し適切なアドバイスをしてくれます。
会社で働いているだけだと他の会社の状況や自分と同世代で同スキルの人達がどんな働き方をしているのかが分からない事が多いです。
転職エージェント達は様々な企業の内情に熟知しているのであなたの悩みを客観的な目線で聞いてくれます。
もし転職エージェントに相談する場合はキャリアアドバイスサービスがあるマイナビエージェントかdodaをオススメします。
どちらの会社も大手転職エージェントで技術職を多数扱っているのであなたの悩みに対して適切なアドバイスをしてくれる可能性が高いです。
転職エージェントの仕組みや利用方法について詳しく知りたい方はこちらも参考にして下さい。
キャリアコーチングに相談
転職エージェントに相談すると転職ばかり勧められて自分に合ったアドバイスをしてくれないと思う方もいると思います。
実際にこういった経験をされた方もいるでしょう。
その場合は有料のキャリアコーチングへの相談も一つの手です。
【POSIWILL CAREER】や【マジキャリ】が満足度では高いコーチングサービスです。
どちらもまずは無料相談を受ける事ができるので体験してみてもいいでしょう。