AutoCADとの互換ソフトの1つにZWCADというソフトがあります。
日本では馴染みが少ないソフトですが世界的には既に97万ライセンスを出荷している2DCADです。
「導入コストの安さ」と「AutoCADとの互換性」が売りであり、現役の機械設計者である私も使用してみて「AutoCADとの互換性」にビックリしたくらいです。
今回の記事ではZWCADがどんなCADかを解説しAutoCADと比べてコスト面、操作面で違いがあるのかを解説します。
ZWCADは怪しいCADではない
ZWCADを初めて聞いたという方のためにはどういったCADかを説明します。
まずはこちらの表にZWCADの概要をまとめました。
ZWCADは世界では既に97万ライセンスを出荷しており実績としては十分な2DCADです。
ZWCADの売りは「コストの低さ」と「AutoCADとの互換性」です。
買い切り方式のCADでスタンダードタイプは96,800円から購入することができます。
AutoCADのフォーマットであるDWG形式の図面を扱うことができ、操作画面はAutoCADと全く同じと言っていいでしょう。
私は学生時代4年間AutoCADを触っていましたがそれと全く操作が同じでビックリしました。
ZWCADについて詳しく知りたい方はこちらの公式ページをご覧ください。
2DCADとしての圧倒的な安さがある
ZWCADの売りは導入コストの安さです。
2DCADは3DCADに比べる安いですがそれでも数年利用すれば数十万円程するCADが今でも主流です。
日本の2DCADで圧倒的なシェアを誇るAutoCADは年間71,500円掛かり、サブスクリプション方式なのでそれが毎年掛かります。
※1年利用の場合であり数年単位の更新の場合はもう少し価格を抑えられる
それに比べてAutoCADと同グレードであるZWCAD Proは初期の導入コストに129,800円掛かりますが買い切り方式なのでその後の毎年掛かる料金は一切かかりません。(バージョンアップを除く)
ZWCADとAutoCAD、DraftSightを比べた場合の想定年数別費用を次の表とグラフにまとめました。
[box04 title=”バージョンアップを4年毎にした場合”]
次の表はバージョンアップを全くしなかった場合のコスト比較です。
[box04 title=”バージョンアップをしなかった場合”][/box04]※ZWCADは3~5年に一度最新版へのバージョンアップを推奨しています。その理由はDWGフォーマットが約3年でアップデートされZWCADはそれに最新版をコンパチ(互換)させるからです。
5年、10年単位で考え、更に企業でライセンスが複数必要な場合にはZWCADを導入すれば大幅なコストダウンにつながります。
機械設計者達の評価が高い理由はAutoCADとの互換性にある
ZWCADはAutoCADに比べてコストが圧倒的に安いことは上記の通りです。
では操作性や機能の面でZWCADはAutoCADに比べて劣るのでしょうか?
現役の機械設計者である私が使用した感覚では「AutoCAD」と全く同じという印象です。
- 機能
- 操作性
どちらもAutoCADに劣るという感覚はありませんでした。
操作性で言えばZWCADの方が快適に動くようにも感じられました。
その理由の1つとしてAutoCADは年々多機能化していて推奨PCのスペックを上げているからです。
AutoCADは高機能PCで動作することを条件にしていますがZWCADは旧世代のPCで動作することを開発目標にしているのでAutoCADよりも快適に動作するのです。
私と付き合いのある他の機械設計者の方もZWCADを高く評価しています。
「機械設計の部屋」を運営されている現役の機械設計者こうちゃさんはZWCADを「まんまAutoCADやん」と表現されています。
分からない事を調べる場合は、「ZWCAD」の検索ワードではヒットしないので、「AutoCAD」で検索した方がいいです。操作方法や表示がAutoCADとほぼ同じなので、AutoCAD向けの解決内容でも全然使えます。
工作機械メーカーで機械設計者をしているしぶちょーさんはご自身のブログでZWCADレビュー記事を書いています。
「え?これってZWCADのテキストじゃないの?」ってくらい違和感がありませんでした。使い方はほとんど同じと聞いていたけど、アイコンの配置おろかプロパティまでほとんど同じ作りでしたね。逆にいいの?という気持ちすら浮かんできました。AutoCADのテキストを使って、ZWCADの使い方が学べちゃったわけです。
これで驚異的な互換性の高さは証明できたんじゃないかなと思います。AutoCADユーザーは全く違和感なくZWCADに移管できますし、逆にZWCADを使えればAutoCADも問題なく使えるということです。
私と同じく他の設計者の方もZWCADはAutoCADと全く同じ感覚で操作できると評しています。
AutoCADからZWCADに切り替えてもいいのでは
私が企業の経営者であれば即座にAutoCADからZWCADに切り替えます。
数年単位で見た場合のCAD使用料の差は無視できないからです。
DraftSightという2DCADがコストで言えばZWCADに比べて少しだけ安いですが今までAutoCADを使っていた会社であれば使用しない方がいいです。
なぜならば機械設計者にとってCADを変えるということは大変ストレスになるからです。
DraftSightもAutoCADとの互換性はありますが操作面で似ているけど違うなというところがあります。
それに比べてZWCADは「AutoCADと全く一緒」レベルなので違和感なく切り替えることができるのです。
ソフトを安いものにしても生産効率が落ちるのであればソフトを切り替える意味はありません。
生産効率を下げずに製造原価を下げる(設備投資を下げる)やり方を企業の経営者や幹部層にはして欲しいです。
もしAutoCADを導入している企業は一度ZWCADに切り替える検討をしてみてはいかかでしょうか?
ZWCADを使用してみたいと思った方は以下のページから30日間の無料体験版に申し込むことができます。