技術者達が選ぶ自宅で使うオススメ2DCAD

機械設計者は会社で仕事をする時は会社から支給されたCADソフトを使います。通常は会社で使用しているソフトを家のパソコンで使う事ができません。

「家で仕事をしたい」、「趣味でCAD」を操作したい。そんな時に使用できるソフトがあれば便利です。

ツイッターで工作機械の開発設計者であるしぶちょーさんも以下の様につぶやいていました。

 

この問いかけに対して沢山のレビューが集まっていたのでこの記事ではこれらをまとめてみました。

目次

無料2DCADソフトまとめ

しぶちょーさんの投稿に集まったレビューと私が自分で調べた結果を以下の比較表にまとめました。

CAD名特徴出力形式
AR CAD・直感的な操作性
・動作が重い
・DXF
・JWW/JWC
・BMP/JPEG/PNG
・PDF
Rootpro CAD・直感的な操作性
・有料版もある
・寸法機能も充実
・DXF/DWG
・JWW/JWC
・PDF
NANO CAD・日本語対応するのが面倒そう不明
鍋CAD・機械系の寸法記入や編集に対応
・操作性も良い
・DXF/DWG
・JWW
・BMI
jw_cad ・機械向けの寸法公差が絶望的なほど記入しにくい
・建築用
・DXF
・JWW/JWC
・SFC
・P21
LiberCAD・情報があまりなかった・DXF/DWG
・JWW
QCAD・直感的に分かりやすい・DXF
・svg
solid edge・操作が独特
・有料版もある
・DXF/DWG

機械設計者として働く私もこんなに無料の2DCADがあるとは知りませんでした。私が知っていたのは鍋CAD、jw_cadです。それ以外は聞いた事もありませんでした。

グーグルで調べてみても詳細な情報がなかったり、英語ページしかないサイトもありました。

おススメ無料2DCADソフト

私が調べた中では鍋CADがおススメです。おススメする理由は2つ

  • 日本語の無料サポートページがある
  • 機械系の寸法記入に対応している

数々のCADソフトを調べてみて分かったのですがどのソフトもサポートに関しては手薄いです。当然無料なので仕方がない事なのですが困った時にサポートを受けられないのは使い勝手が悪いです。

その点、鍋CADはサポート掲示板というのがあり分からない事があればそこに質問でき管理人の方が答えてくれるというシステムがありました。

 

寸法記入に関しては機械系の用途で使用する場合は鍋CADは問題なく対応しています。建築用のjw_cadはこういった点が弱いです。

無料のソフトなのでご興味がある方は以下のサイトからダウンロードしてみましょう。

有料2DCADソフト

無料の2DCADソフトの機能だけでは満足できないという方もいると思います。そういった方は有料の2DCADを自分で購入するしかありません。

有料の2DACADはどれも高価です。AutoCADで年間220,500円。その廉価版であるAutoCAD LTでも年間682,500円します。

会社で使われているCADを自宅で操作するのが一番なのですが値段が高すぎるので導入は現実的ではありません。

しかし安価で機能、操作性がAutoCADと似ているソフトがあります。それが「DraftSight(ドラフトサイト)」というソフトです。

DraftSight(ドラフトサイト)操作画面

DraftSight(ドラフトサイト)操作画面。画面構成もAutoCADと似ている

 

私も学生時代、また社会人になってからドラフトサイトを使用した事がありますがほとんどAutoCADです。

機械設計者の方もブログでDraftSight(ドラフトサイト)を以下の様に紹介しています。

ドラフトサイトがどんなCADだったかというと、一言でいうと「まるでAutoCAD」でした。操作感は同じといっても良いほど似ていましたし、実際AutoCADを過去に使ったことがある僕が、ドラフトサイト無料版において少し物足りなさはあったものの、バリバリお絵かきできる代物でした。業務でも十分使えます。

機械設計メモ

ドラフトサイトは日本語のホームページがあり基本マニュアルもきっちりありました。操作で困った事があればこれを見たら1発で解決というレベルのマニュアルです。

ドラフトサイト マニュアル

ドラフトサイトの日本語マニュアル。分かりやすく書かれている

 

気になる値段ですがスタンダードタイプで年間99ドル(約10,000円)です。月々に直すと800円程度で使用できます。

30日間は無料の体験版が利用できるので自分で操作をしてみて利用する価値があるなと感じた方のみ購入でもいいでしょう。ドラフトサイトの公式ホームページはこちらです。

自分に合ったCADを探してみる

これまで無料のCAD、有料のドラフトサイトを紹介しました。

CADは2D、3Dどちらも個人によって合う、合わないがあります。これは操作する本人にしか分かりません。

また最初は使いづらいなと思っていても操作していく内に慣れてきて自分にフィットする事があります。

まずは直感的にいいなと思ったCADを使ってみて自分には合わないと思ったら別のCADを使ってみるのがいいでしょう。

CADの操作スピードをあげる方法や参考本は以下の記事で紹介していますので興味があれば読んでみて下さい。

 

以上

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