この記事では機械設計者、電気・ソフト設計者、機械営業マン向けに機械の仕様打ち合わせ時の持ち物リストを作成しました。
- 機械の仕様打ち合わせに何を持っていたらいいか分からない方
- 他社がどのような道具を使って仕様打ち合わせをしているか知りたい方
こういった方達に向けて現役の機械設計者が今までの経験を元にこの記事を作成しましたのでぜひ活用して下さい。
文房具
名刺
社外に出る時はどんな時であれ必ず名刺を持参します。
私は社内用と社外用の名刺入れを持っていて出張用のカバンには必ず社外用の名刺入れを携帯しています。
名刺入れの選定ポイントは
- 現場に出て汚れてもいいようなもの
- 黒系の地味な物(お客様より目立つとよくない)
ノート
お客様に言われたことや情報をメモするためのノートは必須です。
今はノート代わりにタブレットを使っている人もいますがそちらでも大丈夫です。
ノートの選定ポイントは
- 大きさはA4サイズ(小さいと図が入らなかったりするので)
- 方眼付き(文字や図が綺麗に書ける)
ボールペン
筆記用具として鉛筆を使う方もいますが客先では必ずボールペンを使います。
お客様の工場で記入する書類は改ざん防止のためボールペン必須な場合があるからです。
また医薬品工場や食品工場であれば鉛筆の欠けを考慮して鉛筆の持ち込みを禁止しているお客様もいます。
クリアファイル
クリアファイルはお客様から頂いた資料や自分で書いた議事録を持って帰る時に紙がくしゃくしゃにならないようにするものです。
私は若手時代にクリアファイルをもっていなかったため議事録をバックに直接入れて持って帰りました。
その結果議事録はくしゃくしゃになり、上司に恥ずかしい思いで渡す羽目になりました。
書類
お客様の連絡先
担当者の名前と連絡先(内線番号)は把握しておきましょう。
機械営業が同行する場合は営業マンが把握していますが設計者だけで行く場合は事前に営業マンから担当者の方の連絡先を聞いておきます。
身分証明書
昨今はセキュリティ上の理由から工場の受付で身分証明書を提示する場合が多いです。
免許証や社員証を必ず携帯しましょう。
仕様書
ある程度機械の仕様が決まっている場合は製作仕様書を作って持っていきましょう。
もし仕様が全く決まっていない場合は過去の機械仕様書を持っていきお客様に説明できるように準備をしておきます。
図面
過去の実績と同じ、もしくは似ている場合には過去の図面を持っていきます。
紙でもいいですしCADデータでも構いません。
ただしCADデータの場合はパソコンのローカルドライブ(Cドライブ)に入れておきましょう。
会社のサーバーに保存していると社内のネットワークにアクセスしなければならず、時間が掛かりお客様を待たせてしまうからです。
議事録テンプレート
その場で議事録を書く場合には事前にテンプレートを作っておきます。
仕様打ち合わせが初めての方は先輩に仕様打ち合わせ用の議事録のテンプレートがあるか確認しておきましょう。
PC関係
ノートパソコンorタブレット
社内で使っているノートパソコンかタブレットを持っていきましょう。
タブレットの方がノート代わりにもなるので出張には便利なことが多いです。
マウス
マウスも持っていった方が打ち合わせはスムーズになります。
特にCADを使って図面を説明する場合はノートパソコンについているタッチパッドではやりづらいことが多いのでいつも使用しているマウスを持っていくのがいいでしょう。
CAD操作も楽なトラックボールマウスについてはこちらの記事でも紹介しています。
[box06 title=”あわせて読みたい”]CAD使用時のトラックボールマウス紹介[/box06]充電器
ノートパソコンやタブレット用の充電器も念のために持っていきましょう。
特に使用して長い期間がたっているPCはバッテーリー能力も下がっているためすぐに充電切れを起こすことがあるからです。
Wi-Fi
ネットや社内ネットワークにつなぐためにはWi-Fiが必要です。
スマホをもっている場合はスマホのテザリング機能でも代用することができます。
CAD
CADをノートパソコンやタブレットで使える状態にしておきます。
ライセンスがUSB方式の場合はUSBを忘れないようにしましょう。
ネットワークライセンスの場合は社内のネットワークに繋げる環境を準備していつでもCADが開けるようにしておきます。
カメラ
会社用のカメラがあればそちらを持っていきましょう。
個人用のスマホはお客様の工場内では使えないこともあるからです。
また写真を撮る際は必ずお客様に写真を撮っていいか確認をとりましょう。
お客様の工場は秘密情報を多いため写真撮影厳禁の場合もあるからです。
服装
作業着
機械の仕様打ち合わせの場合はスーツで行くと思いますが現場確認がある場合には作業着も持っていきましょう。
現場で採寸をしたり、現在の稼働状況を確認する場合には安全性の問題から作業着の着用が必須な現場もあるからです。
作業着の有無については事前にお客様に確認をしておきましょう。
安全具
工具
スケール
お客様にサイズ感を説明する時にスケールがあると便利です。
お客様や営業マンの中には○○mmと言われてもイメージができない人もいるので参加者全員のイメージを共有するためにもスケールが1本あった方が便利です。
スケールは
150mm仕様
汚れやサビに強いステンレス仕様
こちらを選びましょう
コンベックス
現場確認時に必須なのがコンベックス(メジャー)です。
搬入経路や設置スペースを確認する際にコンベックスを使い通路の幅やドアの開口の大きさを測定するからです。
搬入する装置の大きさにもよりますがコンベックスは以下のものを選びましょう。
- 5mの長さのもの
- テープがペラペラしていない剛性が強いもの
レーザー距離計
コンベックスを使って距離を測ってもいいですが更に楽で正確に測定できるのがレーザー距離計です。
ワンタッチで正確に測定ができるのがレーザー距離計です。
コンベックスでは測定ができない天井までの距離もレーザー距離計であれば簡単に測定できます。