小林化工は潰れてしまうのか?もしリストラにあった時の社員(従業員)の対応方法

水虫薬に睡眠剤が混入した事件を起こし、企業ブランドが著しく落ちてしまった小林化工。

事故調査の結果、数々のGMP違反も判明し会社として信用が更に下がり、倒産の危機すらあります。

このような状況で働く社員は会社が潰れる不安やリストラの可能性について考えてしまうのではないでしょうか。

今回は小林化工が潰れてしまう可能性と社員がリストラにあう可能性について考えてみました。

こういった非常事態になった場合に社員はどういった行動をとればいいのかも最後にお伝えしていきます。

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目次

小林化工が潰れる確率

水虫薬に睡眠剤が混入した事件を起こしてしまった小林化工が実際倒産する可能性は十分に考えられます。

なぜなら現在の小林化工ブランドの信用は地に落ちてしまい、病院や薬局からは他社の製品に置き換えようとする動きが大きいからです。

小林化工は薬の先発品を販売する会社ではなく後発品の製造、販売や受託製造を行っている会社です。

先発品と後発品

先発品は自社で薬を開発し特許も習得したため、他の製薬メーカーが製造、販売できない薬。

後発品は先発品の特許が切れた後に新薬と同じ有効成分・品質・効き目・安全性が同等であると国から認められた薬

そのため小林化工が製造、販売している医療用医薬品の多くは他のジェネリックメーカーからも同等の効き目がある薬が販売、製造されているためお客様である病院や薬局は小林化工から他のジェネリックメーカーに乗り換えようとしています。

大手ジェネリックメーカーは

がいます。更に以下のような第二グループもいます。

  • ニプロファーマ
  • 日本ケミファ
  • 共和薬品

日本には約200社のジェネリックメーカーが存在しているため、小林化工が倒産しても製薬業界として患者さんに薬が供給できないという非常事態が訪れる可能性は非常に低いです。

大きな問題を起こし、会社や旧経営陣が被害に遭われた方々から患者さんを救済するため、大阪弁護士会の有志12人が「被害救済弁護団」を結成しています。

このような状況を考えると小林化工の信用は下がる一方となる可能性が高いです。

現在はオリックスから資本提供を受けているため持ちこたえていますがオリックスからの支援が打ち切られるとなると大変厳しい状況です。

オリックスも水虫薬混入が分かる前に、将来への布石として小林化工と資本提携を結んだため今回の事件は全くの想定外でした。

そのためこれ以上小林化工を支援しても投資に対する利益が見込めないのであれば支援を打ち切るでしょう。

そうなれば小林化工は倒産する可能性が非常に高くなります。

社員がリストラにあう可能性

もし会社が倒産してしまったら、社員の方々は全員リストラ(現在の仕事がなくなる)になります。

これはどんなに小林化工で活躍されていた方でも回避することはできません。

また会社が倒産しなくても会社の経営を上向きにさせるため固定費である人件費を削減しないといけない状況になるかもしれません。

そうなれば会社は

  • リストラ
  • 早期退職者の募集

このどちらかを実行することになります。

現在は昔とは違い、黒字経営でも将来のことを見据えてリストラをする時代です。(黒字リストラ)

小林化工はリストラや早期退職者の募集をしたくなくても、親会社であるオリックスから指示されれば立場上実施しなければなりません。

またリストラが行わらない場合でも以前に比べると給料アップやボーナスが見込めない可能性があります。

1人当たりの仕事量が増え、さらに世間やGMP監査の目が厳しくなる一方、給料は抑えられたままになることは誰しも予測できることです。

小林化工で継続して働くという選択も可能ではありますが働き方が以前と比べて大変になっていくでしょう。

そのため一度転職活動もしてみることをオススメします。

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会社からリストラされる前にやっておくこと

上記で説明したように会社の倒産、もしくは社員のリストラが行われる可能性は十分あります。

もし自分が今の仕事を突然失っても精神的、金銭的に困らないようにするために次の3つのことをやっておきましょう。

  • 未払賃金立替払制度の勉強
  • 失業保険制度の勉強
  • 転職活動

未払賃金立替払制度の勉強

もし小林化工が倒産してしまった場合、社員の方々への給料が支払われずに倒産してしまう可能性もあります。

そうなった場合に救済してくれるのが未払賃金立替払制度です。

未払賃金立替払制度とは会社が賃金を支払わずに倒産してしまった場合に適応される制度です。

企業倒産により賃金未払のまま退職した労働者に対して、未払賃金の一部を国が立替払いしてくれます。

しかし未払賃金立替払制度にも一定の受給要件がある上、立替払いされる金額は、事実上未払賃金の8割だけという決まりがあり金額も年齢によって差があります。

さらに、立替の上限は296万円までと定められています。

未払賃金立替払制度に関しては、労働基準監督署が窓口になっています。

詳しくは労働基準監督署に相談するかこちらのホームページを参照してください。

失業保険制度の勉強

失業保険とは、正確には雇用保険の失業手当です。

会社の倒産やリストラにあった場合や自己都合で会社を退職した場合に一定条件を満たせば失業手当を受け取ることができます。

もし小林化工が倒産したり社員の方がリストラにあっても、雇用保険に入っていてハローワークで失業手当を受け取るための申請をすればすぐに手当てが給付されます。

ただし失業手当を受け取るためには離職前の勤務先で雇用保険に入っており、なおかつ一定の条件を満たした人のみが対象になります。

会社の倒産やリストラ等の会社都合での退職と自分の意志で会社を辞めた時の自己都合での退職では失業手当の支給開始日、支給金額、支給期間が大幅に異なります。

以下の表が会社都合退職と自己都合退職での失業手当給付の違いです。

会社都合退職と自己都合退職

出典:転職Hacks 知らないと損する転職術

会社都合の退職の場合、7日後から支給が始まり最大で330日後まで支給されます。

そのため次の仕事を見つけるのも、精神的に落ち着いた状態で探すことができます。

逆に自己都合退職であれば失業手当の開始日が約3か月のため、その間の貯えが必要です。

上記のことを考慮すると自己都合退職ではなく会社都合退職で辞める方が断然得です。

ただし会社は会社都合退職をしたがりません。

なぜなら会社都合退職で社員を辞めさせてしまうと厚生労働省から助成金が支給されないケースが多いからです。

助成金とは厚生労働省が民間企業に対して事業支援として支給しているお金のことです。

  • 中途採用等支援助成金
  • 地域雇用開発助成金

こういった助成金が会社都合で退職されてしまうと支給されないため会社は社員に対して自己都合での退職を促すケースが多いです。

従業員は本当に自己都合での退職であれば自己都合退職でいいですが会社からリストラ宣告されているのに自己都合退職を求められた場合は絶対に拒否しましょう。

もし自己都合退職にさせられてしまってもはハローワークに相談し一定の証拠を提示できれば会社都合退職に変更可能ですので泣き寝入りせずハローワークで相談しましょう。

転職活動

会社が潰れてしまった場合や自分がリストラにあってしまった場合に備えて転職活動をしておくことは必須です。

現在は転職が昔に比べ一般的になっており、新卒で入社してすぐに転職活動をしている方もいるくらいです。

転職活動を今までやったことがない方にとっては何からやっていいのか分からない方もいるでしょう。

転職活動が初めての方向けにこちらの記事に「転職活動のやり方」を書いているので目を通して下さい。

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転職活動を始めるのにまずやるべきことは転職エージェントへの登録です。

転職エージェントとは、転職を検討している方と採用を考えている企業の間に立って、転職成功を支援するサービスです。

求人の紹介や面談の調整など面倒な作業を作業をサポートしてくれるサービスです。

例えば大手転職エージェントであればdodaさんがあります。

転職エージェントに登録すれば以下の事を全て無料で相談でき、エージェントのサポートを得ることができます。

  • 履歴書、職務経歴書の作成
  • 転職先企業を探し
  • 面接練習
  • 給与交渉

すぐに転職したい人はもちろんですが今は転職することを考えてなくても会社が倒産したり、リストラに遭う可能性がある場合には転職エージェントに登録し履歴書・職務経歴書の作成と企業探しだけはやっておくことをオススメします。

転職エージェントに登録することに抵抗や違和感を覚える人もいると思います。

  • 何が何でも転職したいわけではない
  • 転職エージェントに相談したら”転職しろ!”という空気にならないだろうか?

このような不安を感じる人もいます。

転職エージェントに登録する人は転職をゴールにしている人だけではありません。

  • エージェントに今の仕事に対する不安を聞いて欲しい
  • このままの仕事を一生続ける気はないが何から始めていいか分からない
  • 今勤めている会社以外でも自分が働けるかもしれない会社を見つけたい

このような相談を聞いて欲しいために登録している方も多数います。

私も何人かの転職エージェント達と面談をしましたが彼ら、彼女ら全員「転職させることがゴールではありません。○○さんのお仕事人生をよりよいものにするのがゴールです」と言ってくれました。

転職エージェントに登録、相談することに不安を感じる必要はありません。

自分の人生を豊かにする目的で気軽に相談してみるとよいでしょう。

転職活動が初めての方にオススメする転職エージェントをこちらの記事で紹介しています。

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【技術系の転職者必見】2個目に登録しておきたいオススメ転職エージェント
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上記の記事で紹介している転職エージェントは求人数が多いのはもちろんですが一般には公開していない非公開求人情報を多数持っています。

転職は結婚と一緒で自分がいいなと思う会社は他人もいいなと思い、応募する確率が高くなります。

一度採用が決まってしまえばその会社の求人は締め切られてしまいます。

早い者勝ちの世界です。

そのチャンスを見逃さないようにアンテナを常に張って、自分が興味のある会社であればすぐに応募できる状態にしておきましょう。

そのためにも転職エージェントに早めに登録しておいた方がいいです。

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